【ラーメン1杯430円】
2025年、物価高・人件費高騰に悩まされる中、驚異的な安さでラーメンを提供し、店舗を展開しているお店が名古屋にはある。
地元民にはお馴染みのソウルフード、「スガキヤ」だ。
名古屋に在住で知らない人はいない、昔から愛される名店だ。価格の改定こそあれど、この時代になぜスガキヤは低価格でラーメンを提供出来るのか。今どのような事業を展開しているのか。改めて深掘り、持論も交え考察したい。
甘党の店が原点
1946年創業「甘党の店」としてスタートする。1948年〜甘党とラーメンの店になる。
会社名の由来は、創業者菅木氏の名前から、演技を担いだ寿を取り入れ「スガキヤ」となる。
- 日本で初めて粉末スープの開発に成功
- ラーメンフォークの開発(フォークとスプーンが融合。一本でラーメンを食べられる)
- ラーメンの出来上がりをお客様に知らせる、ソフトコールを日本で初導入。
上記のような企業努力の後、1998年にはファイブレシピ設立 「上海湯包小館」をOPEN。本社製造工場を愛知県豊明市に構える。インドネシア1号店をOPEN。
たこ焼き専門店たこ寿や、原点回帰である「甘党の店」してぜんざい、パン、焼き芋、蒸し芋、芋まんじゅうなどを販売する店舗を展開。複数の業態も構え、2024年時点での売上高は200億を超える。
なぜ低価格を実現出来るのか
ではなぜスガキヤは他にはない低価格でラーメンを提供出来るのか。
- メニュー数を少なくし、画一的なオペレーションを構築。人件費や販管費を圧縮。
上記点が安さに繋がっていると推察する。
スガキヤには、他のラーメン屋ではほとんど提供している、あるメニューがない。「チャーハン」と「餃子」だ(別業態では一部提供)。
焼く、という工程をなくすことで、「店舗光熱費」が圧縮出来る。メニューについても「塩ラーメン」「醤油ラーメン」「豚骨ラーメン」など、チェーン店でよくある各味展開がなく、オペレーションを簡素化。比較的誰にでも出来る簡単な調理にすることで、店舗配置人員を極力減らすことが出来る。
スガキヤはラーメンビジネスなのか
スガキヤがベンチマークしている業態は、ラーメン業態ではないのでは、と考える。ではベンチマークとなる業態や企業はなんなのか。
マクドナルド、ミスタードーナツなどの、低価格ファストフード店が、スガキヤの競合となり得るのではないだろうか。
地元民に愛され、「ラーメンを食べに行く」というよりも、「スガキヤを食べる、スガキヤに行く」という地元ブランドを確立してきた同社。味はもちろんだが、「安さ」「親しみやすさ」におけるバリューをこれまでお客様に提供してきた。
スガキヤのラーメンが、他店同様の値段(900円〜1,000円に)なってしまうと、お客様は他のラーメン店に足を運ぶことが予想される。
一度関東に進出するも撤退している同社。地元密着ブランドで展開をしてきた同社が、関東で店舗を拡大するには、「スガキヤに行く」という目的をどう喚起するか、がとても重要なのではないだろうか。
どのような業態で、エリア展開を広げるのか
ハンバーガーは小腹を満たせる。またコーヒーやサイドも充実させ、明け方や夕方などのアイドルタイムを少なくすることが出来るマクドナルド。
一方昼・夕食としてのイメージが根強いラーメン業態において、時間帯問わず気軽に立ち寄れる店づくりをするための、新たなメニュー開発、ブランディングが拡大の鍵となるのではないか。
そのための実験として、原点に立ち返る甘党のお店や、たこ焼き専門店などを展開しているのではないかと考える。
カフェタイムブランドなどの時間を問わない形態による店舗展開が、どれだけ流行り、売上を牽引出来るかどうかが、今後の展開における同社の命運を握るだろう。
まとめ
あくまで私自身の推察や持論も交えているため、ぜひ皆さんのご意見など気軽にコメントいただければ幸いです。
「○○という点が安さに繋げられている」「○○という展開が、未来の発展に繋がりそう」など、正解はないと思いますので、ぜひお聞かせください。
不定期ではありますが、独自な強みを持っている企業を取り上げ投稿もしていきたいと思います。
「転職」「業界」「企業」について、何かしら皆様のお役に立てれば何よりです。

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